研究課題/領域番号 |
16K10443
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
伊藤 泰平 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (60509701)
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研究分担者 |
會田 直弘 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (40750500)
剣持 敬 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50215133)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 移植・再生医療 / 膵臓移植 / 人工膵臓 |
研究実績の概要 |
本年度は当科において9例の脳死膵臓移植を施行した。年度当初は研究準備のため、試験を開始することができなかったが、直近の2例に対し、同意を得、試験参加していただいた。試験に参加し、膵臓移植の周術期に人工膵臓を装着した2例は周術期に血糖も良好に推移し、特に大きな合併症も認めなかった。移植後の移植膵内分泌機能も良好である。直近の1例は現在まだ入院中であり、初回1例目の移植後の内分泌試験の結果を添付する。本研究はH29年度も研究継続の申請を行っており、これからの症例も随時、同意の得られた症例を組み入れていく予定である。 75g OGTT 負荷前98 30分後146 60分後98 90分後76 120分後84 グルカゴン負荷試験 負荷前2.14 負荷後4.75 ΔCPR2.61
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は9例の脳死膵臓移植を行ったが、当初は消耗品の購入や、安全に人工膵臓装着、管理するためのスタッフ教育などの準備に時間を要し、2例の試験参加実施にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
脳死ドナー提供は年々増加しており、本年度は本邦で初の100件を超えるペースである。したがって、今後脳死膵臓移植は増加する傾向にあり、当科で施行される膵臓移植も増加する見込みである。 人工膵臓を使用するにあたり、物品の安定的納入や、スタッフ教育も完了したため、今後の臨床試験への参加数の増加が見込まれる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は試験開始準備の遅れから臨床試験参加人数が2名であった。研究助成は試験毎に消耗品として使用するため、次年度からの試験参加者が増えることから、使用額も次年度増えることが予想される。
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次年度使用額の使用計画 |
1回の膵臓移植における人工膵臓の消耗品(グルコースセンサー、廃液バッグ、希釈液、グルコース標準液、血糖測定回路、注入回路)全てパッケージ化、1患者あたり125千円×10例(見込み)
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