乳癌の再発予測法の開発は、術後補助化学療法の適応を決定する上で臨床現場のニーズが高く近年欧米では多重遺伝子診断法が開発され臨床応用されている。 我々は本邦初の多重遺伝子診断法として、乳癌術後再発予測法「Curebest 95GC」を開発し2013年に実用化した。しかしながら本法では生検体:RNAlater浸透組織や凍結乳癌組織(-80℃)を必要とするためその保存の煩雑さが普及の妨げとなっている。そこで、本研究では、Curebest 95GCをホルマリン固定パラフィン包埋組織検体(以下、FFPE検体)にも応用可能なように改良した。
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