研究課題
①GISTにおけるイマチニブ耐性株の作成については、約6か月間のイマチニブのGIST細胞株への持続曝露により、耐性の獲得を確認し、microarrayへ提出したのちにイマチニブ耐性にかかわる遺伝子の網羅的な解析を行った。現在、同定されたpathwayの解析を行っている。②前年度から取り組んでいるFBXW7のGIST臨床検体での発現を、免疫組織学的手法を用いて、評価した。FBXW7の低発現の症例は、腫瘍径が大きく、高リスク群が有意に高かった。また、治療前のPET SUV値も有意な相関関係を認めた。GIST細胞株を用いて、siRNAによりFBXW7の発現を特異的に抑制したところ、細胞増殖能、浸潤能が増加し、悪性度にかかわることを明らかにした。現在、薬剤耐性に関与するか否かを検討している。
3: やや遅れている
希少腫瘍のため、前向きなサンプル収集に苦慮している。後ろ向き研究や、細胞株を用いた実験はある程度の進捗がみられる。
現在、全国規模のコホート研究の付随研究としてサンプル回収を申請した。承認され、全国からサンプル回収の手続きを行っている。サンプルの回収がすすめば、validationを含めた研究が推進できると思われる。
引き続き前向きなサンプル回収を行い、研究を進めていく。研究費は試薬等の消耗品購入費に充てる。また、解析結果の管理、集約や資料整理を行ってもらう事務補佐員の雇用経費に充てたいと考える。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)
Int J Cancer.
巻: Mar 30 ページ: Epub
10.1002/ijc.31410.