研究課題/領域番号 |
16K10477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
榎並 延太 昭和大学, 医学部, 講師 (20334394)
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研究分担者 |
青木 武士 昭和大学, 医学部, 准教授 (30317515)
村上 雅彦 昭和大学, 医学部, 教授 (70255727)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ラット / 肝細胞 |
研究成果の概要 |
ラット心臓死死体肝から得た肝細胞の肝特異的機能発現と移植後の生着動態、細胞機能を明らかにする。Group1は通常の分離培養。Group2には、酸素化還流溶液を用いて分離培養した。コントロールは生体ラットドナー。分離肝細胞ViabilityはGroup2は、Group1と比較して良好であった。培養肝細胞のアルブミン産生は培養5日目以降でGroup2は、Group1より有意に上昇していた。アンモニア分解能では、Group2はほぼ全期間でGroup1より上昇していた。Group2は、脾臓内への生着が認められた。結論、酸素化還流液は有意に分離肝細胞機能、移植肝細胞機能を維持させるのに有用であった。
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自由記述の分野 |
消化器外科、肝再生、細胞移植
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸素化還流液は、非酸素化還流液と比較して有意に培養細胞のアルブミン産生能を延長させ、また、移植細胞の生着能とアルブミン産生能を維持させる有用な手段であることが示唆された。さらに、心臓死死体肝から採取した肝細胞は細胞機能を維持し、生着することが示唆された。 これらのことから、これまで利用されて来なかった心臓死の肝細胞を細胞移植のドナーソースとして臨床応用に大いに利用される足がかりとなる可能性があると思われた。
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