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2018 年度 研究成果報告書

食道癌のリンパ行性進展に関与する脂質メディエーター分子機構の解明および臨床的意義

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10491
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関新潟大学

研究代表者

市川 寛  新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)

研究分担者 永橋 昌幸  新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
若井 俊文  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
羽入 隆晃  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50719705)
小杉 伸一  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
研究協力者 宗岡 悠介  
中野 雅人  
田中 花菜  
須藤 翔  
崎村 健司  
阿部 学  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード食道癌 / リンパ行性進展 / スフィンゴシンキナーゼ1型 / スフィンゴシン-1-リン酸
研究成果の概要

食道癌92症例の手術検体を対象に、活性型のリン酸化SphK1(pSphK1)とSphK1の腫瘍組織における発現を免疫組織化学で評価した。pSphK1高発現群では病理学的なリンパ節転移陽性、リンパ管侵襲陽性、壁内転移陽性の頻度が高かった。さらに、pSphK1高発現群の術後5年全生存割合は50.8%であり、低発現群の67.3%と比較して有意に低かった。一方、SphK1発現とリンパ行性進展や術後生存期間との有意な関連は認められなかった。pSphK1発現は食道癌のリンパ行性進展や患者の不良な予後と関連している。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道癌ではリンパ節転移が強力な予後因子であり、リンパ行性進展は最も重要な進展形式である。スフィンゴシン-1-リン酸(以下S1P)は細胞情報伝達物質として働く脂質メディエーターであり、S1P産生責任酵素であるスフィンゴシンキナーゼ1型が活性化されることで産生される。このS1Pシグナルは癌のリンパ行性進展に関わることが報告されているが、食道癌における役割は未解明である。本研究成果により、食道癌のリンパ行性進展にはS1Pシグナルが関与している可能性が示唆された。S1Pシグナルを阻害する薬剤が既に他の疾患で臨床応用されており、今後は同シグナルを標的とした新たな食道癌治療開発が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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