• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

数理情報解析システムを用いたドラッグ・リポジショニングによる5-FU耐性機序解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K10496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

森 龍太郎  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00738635)

研究分担者 二村 学  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10415515)
吉田 和弘  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50230727)
研究協力者 田島 ジェシー雄  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード5FU耐性 / ヌクレオチド代謝 / Thymidine phosphorylase
研究成果の概要

胃癌細胞MKN45および5FU耐性株MKN45/F2Rにおいて、5FU代謝に着目して5FU耐性メカニズムを解析したところ、5FUはすべてOrotate phosphoribosyl transferase (OPRT)経由で代謝されて活性体Fluoro-deoxyuridine monophosphate (FdUMP)となり、5FU耐性株はThymidine phosphorylase (TP)によりFdUMPを分解して5FU耐性を獲得していることを見出した。5FUにTP阻害薬を併用すると5FU耐性がほぼ完全に解除されたことから、5FUとTP阻害薬の併用は臨床応用が期待されると考えられた。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃癌および消化器癌の治療において5FUはキードラッグであり、5FU耐性メカニズムの解明とその克服は重要な課題である。本研究では、メタボローム解析を用いて5FU耐性とメタボロームの関係を初めて明らかにしたものである。また、5FU獲得耐性において、その活性体がヌクレオシド代謝酵素Thymidine phosphorylase (TP)により解毒されていることを見出し、TP阻害薬と5FUの併用で5FU獲得耐性が解除されることを証明した。これらの知見から、5FU耐性克服メカニズムを組み込んだ薬剤の開発が期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi