研究課題/領域番号 |
16K10497
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
今岡 裕基 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (70762938)
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研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00422824)
大井 正貴 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (40418752)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50192026)
吉山 繁幸 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60444436)
毛利 靖彦 三重大学, 医学系研究科, 客員准教授 (70345974)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 胃癌 / snoRNA |
研究実績の概要 |
当研究は、胃癌の進展および転移に関与するsnoRNAを同定し、新たなnon-invasive biomarker を見出すことと、癌進展機序を解明することで新規治療法を開発し、現在極めて予後不良な経過をたどる胃癌患者の予後改善およびQOLの向上を目指すことを目的としている。 既存の報告から、癌組織において有意に上昇する候補snoRNAを標的として、training cohortとvalidation cohortを用いて、癌組織特異的に上昇し、かつ臨床病理学的因子と相関するsnoRNA42を同定した。さらに、独立cohortを用いて、予後マーカーとしてのsnoRNA42を報告した。また、in vitro および in vivoでのsnoRNAの過剰発現が、細胞分裂や細胞移動、浸潤増殖、腫瘤形成に関与していることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた研究概要に沿って研究が施行でき、癌組織における悪性度の亢進、転移ならびに再発に関与し、再発・予後マーカーとして期待できるsnoRNAが同定できたため。
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今後の研究の推進方策 |
snoRNAの胃癌診断マーカーへの応用を検討するbiomarker study(原発巣、血液、胃液などに着目)と、snoRNAを新たな治療標的として視野に入れたメカニズムの解析を行う。
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