研究課題
当研究は、胃癌の進展および転移に関与するsnoRNAを同定し、新たなnon-invasive biomarker を見出すことと、癌進展機序を解明することで新規治療法を開発し、現在極めて予後不良な経過をたどる胃癌患者の予後改善およびQOLの向上を目指すことを目的としている。既存の報告から、癌組織において有意に上昇する候補snoRNAを標的として、training cohortとvalidation cohortを用いて、癌組織特異的に上昇し、かつ臨床病理学的因子と相関するsnoRNA42を同定した。さらに、独立cohortを用いて、予後マーカーとしてのsnoRNA42を報告した。また、in vitro および in vivoでのsnoRNAの過剰発現が、細胞分裂や細胞移動、浸潤増殖、腫瘤形成に関与していることを示した。しかしながら、血液検査をお用いた研究において、snoRNAそのものは検出されるが、がん患者と健常人との間で差を認めず、診断マーカーとしての有用性は乏しいことが分かった。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)
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