研究課題/領域番号 |
16K10502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐伯 浩司 九州大学, 大学病院, 講師 (80325448)
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研究分担者 |
北尾 洋之 九州大学, 薬学研究院, 教授 (30368617)
沖 英次 九州大学, 大学病院, 講師 (70380392)
中島 雄一郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (40733564)
杉山 雅彦 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 消化管外科医師 (40751079)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 食道扁平上皮癌 / 集学的治療 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
研究成果の概要 |
【対象】2004-2016年に当科で根治切除を行った食道扁平上皮癌のうち、術前無治療群(NT群)170例と術前化学療法群(NAC群)71例【方法】傾向スコアを用いて背景因子を調整したNT群及びNAC群、各65例ずつを対象に、両群の切除標本を用いてPD-L1、PD-L2、CD8及びCD68(マクロファージ細胞表面マーカー)の免疫組織化学染色を行い、発現を評価・解析した。【結果】NAC後の食道扁平上皮癌では、腫瘍細胞と免疫細胞におけるPD-L1発現は亢進しており、一方で腫瘍のPD-L2発現は低下していた。またCD8リンパ球数は減少していたが、マクロファージ数は増加していた。
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自由記述の分野 |
消化管外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント関連分子のPD-L1は、腫瘍細胞のみならず、マクロファージを含む免疫細胞でも発現しており、それらのPD-L1発現は、化学療法などで修飾を受ける可能性が複数の癌種で報告されている。本研究の結果、NAC後の食道扁平上皮癌では、腫瘍細胞と免疫細胞におけるPD-L1発現は亢進しており、一方で腫瘍のPD-L2発現は低下していた。またCD8リンパ球数は減少していたが、マクロファージ数は増加していた。今後NAC後の免疫細胞におけるPD-L1発現増加とマクロファージ増加の関連の検討を進めていくことで、食道扁平上皮癌に対する新規治療戦略の開発が期待できる。
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