1) RING finger family発現の臨床的意義と新規バイオマーカーとしての有用性の検討。胃癌におけるRNF8発現の意義を検討した。RNF8発現レベルは分化度、静脈侵襲の有無と有意な関連を認めた。また、RNF8高発現腫瘍は低発現腫瘍に比較して、有意に予後不良であった。さらには、RNF8発現レベルは独立予後規定因子であり、RNF8は胃癌において臨床的意義を持つことを確認した。 2)In vitro実験系でのRING finger familyを介した腫瘍進展の機序解明。ヒト胃癌細胞株のRNF126発現をsiRNAを用いてノックダウンすることで、細胞増殖が有意に抑制されることを再度確認した。
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