研究課題/領域番号 |
16K10532
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
三枝 晋 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (10632383)
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研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00422824)
田中 光司 三重大学, 医学系研究科, 客員准教授 (10345986)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50192026)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 直腸癌 / 化学放射線療法 / 再発 / 予後 |
研究実績の概要 |
術前化学放射線療法(CRT)後標本のH-Eスライドにて、癌間質密度(繊維芽細胞密度)と臨床病理学的因子との関連を検討し、CRT後高癌間質密度症例で、無再発生存率及び全生存率ともに不良であることを報告した(第117回日本外科学会定期学術集会にて発表)。しかし、抗繊維芽細胞抗体による免疫組織学的染色を施行したが、数値化による客観的評価が困難であったため、実験を終了した。そこで、炎症反応指標、血球細胞成分に基づいた評価を行うこととした。直腸癌術前CRT施行患者において、術前C反応性蛋白:CRP/アルブミン比が、深達度、再発、CEAとの相関を認め、再発、予後予測因子であることを報告し(Anticancer Res. 2017 37:5797-5804)、また、リンパ球/単球比が、予後予測因子となることも報告した(Dis Colon Rectum. In press)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
抗繊維芽細胞抗体による免疫組織学的染色は、十分な評価が出来なかったため、直腸癌術前CRT症例の全身性反応に着目し、再発・予後及び治療抵抗性に関与する指標を同定中である。
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今後の研究の推進方策 |
直腸癌術前CRT症例の全身性反応に着目し、再発・予後及び治療抵抗性に関与する指標を同定中である。例として、Glasgow Prognostic Score:血清CRPとアルブミン値による指標、Prognostic Nutritional Index:リンパ球数と血清アルブミン値による指標、Controlling Nutritional Status:血清アルブミン値、総リンパ球数、総コレステロール値による指標、好中球/リンパ球比、血小板/ リンパ球比及びアルブミン/グロブリン比などを検討予定である。
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