研究課題/領域番号 |
16K10536
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
清水 智治 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (70402708)
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研究分担者 |
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
三宅 亨 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70581924)
太田 裕之 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80710459)
今枝 広丞 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20623317)
西田 淳史 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90719915)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / エンドトキシン / トレミキシン / エンドトキシン吸着療法 / 白血球除去療法 |
研究実績の概要 |
【デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)投与ラット潰瘍性大腸炎(UC) モデルでのEt の役割の検討】 1 DSS投与ラット, 2, 健常コントロールラットの2群を用いて大腸炎の状態と血中エンドトキシンの推移について検討を行った。3%DSS投与にて血中エンドトキシンの上 昇が軽度であったため、4.5%DSSでも検討をした。4.5%DSSでは血中エンドトキシン濃度の上昇を認めた。DSSの濃度依存性に重症大腸 炎を誘発しエンドトキシントランスロケーションが増加することが判明した。並行して経腸ポリミキシンBの投与による影響を検討し た。4.5%DSS+経腸ポリミキシンB投与ラットではDSSの効果が強すぎで重症大腸炎による消化管出血でラットは死亡した。3%DSSと+経 腸ポリミキシンB投与ラットでも同様に重症化した。ポリミキシンB投与により便が液状化することが一因と考えられた。 【UC 動物モデルでのPMX 治療の効果の検討】 DSS投与ラットでの大腸粘膜障害とPMX治療の介入による治療効果ついて検討する。3%と4.5%DSS投与ラット大腸炎モデルで血中エン ドトキシンが上昇していることが推移が判明した。PMX治療のモデルの準備を今年度は行った。まず、東レメディカル株式会社とラッ トのPMX治療モデルのカラムについて準備計画を進め、平成28年度末にPMX治療カラムと同容量のシャムカラムの血液回路を作成した。 平成29年度にはラット用小型PMXカラムが完成した。また、本学の病理学講座(疾患制御病理学部門)でラットの体外循環 治療モデルについて研究されている研究者にアドバイスを受け、ラットの体外循環治療モデルの準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
DSS投与ラットのUCモデルは確立された。ラット体外循環を行う器具準備が整うのが少し遅れており、体外循環治療による治療効果の評価は平成30年度に行う。
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今後の研究の推進方策 |
ラット体外循環治療を用いて、UCに対するエンドトキシン吸着療法(トレミキシン)の治療効果を検討して新しいUCに対する治療法としての可能性を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
体外循環による治療実験が遅れているため、その物品購入・実験補助の謝金使用が平成30年度にずれ込んだためです。平成30年度に体外循環による実験を行うため、物品購入を行う予定です。
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