研究実績の概要 |
我々は大腸癌の存在診断についてメタボローム解析の有用性について報告を行ってきた。(Urinary Polyamine Biomarker Panels with Machine-Learning Differentiated Colorectal Cancers, Benign Disease, and Healthy Controls Tetsushi Nakajima, Kenji Katsumata, Hiroshi Kuwabara, Ryoko Soya, Masanobu Enomoto, Tetsuo Ishizaki, Akihiko Tsuchida, Masayo Mori, Kana Hiwatari, Tomoyoshi Soga, Masaru Tomita, Masahiro Sugimoto Int. J. Mol. Sci. 2018, 19(3), 756; doi:10.3390/ijms19030756) これらの結果を踏まえて切除不能再発大腸癌に対する全身化学療法の効果予測に対するメタボローム解析の有用性を検討するため、これまでに53例の症例を集積した。当初100例を集積し検討することを予定していたが諸般の事情により予定した症例を集めることが困難であった。それらに対して解析を行ったが、現時点でメタボローム解析が切除不能再発大腸癌に対する全身化学療法の効果予測に有用であることを証明するに至っていない。原因として症例数が想定よりも少数であることが一因であると考えている。現時点においても研究自体の意義は非常に大きいため、今後も症例を集積し引き続き研究を進めていく方針である。
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