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2018 年度 研究成果報告書

胆管癌幹細胞の単離と新規治療標的の同定に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10592
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関京都大学

研究代表者

石井 隆道  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70456789)

研究分担者 安近 健太郎  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00378895)
上本 伸二  京都大学, 医学研究科, 教授 (40252449)
河合 隆之  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00813867)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード転移能 / 胆管癌 / 上皮間葉転換
研究成果の概要

CD90の発現は多くの癌種で予後不良因子として報告されている.肝内胆管癌におけるCD90発現の意義について検討することを本研究の目的とした.
肝内胆管癌手術検体においてCD90の発現は77例中25例でみられた.CD90発現はリンパ節転移との有意な相関関係が認められ,CD90発現は独立予後因子の一つであった.ヒト肝内胆管癌の細胞株を用いて解析したところ,分離した
CD90発現細胞はWnt/b-catenin signalingを介して上皮間葉転換関連遺伝子を高発現し高い転移能を有していた.その結果リンパ節転移のリスクが高くなり予後不良に関与すると考えられた.

自由記述の分野

肝胆膵外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではCD90発現胆管癌細胞はin vitroではWnt/b-catenin signalingを介してEMT関連遺伝子を高発現し高い転移能を有しており,in vivoではリンパ節転移のリスクが高くなり予後不良に関与していた.この成果によりCD90陽性胆管細胞癌の転移メカニズムの一端が明らかされ,Wnt/b-catenin pathwayという胆管細胞癌に対する新規治療ターゲットが同定できた.このことによりCD90発現の有無によって治療戦略が異なり個別化医療へと繋がる可能性が示されたと考え,社会的意義を有すると思われる.

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公開日: 2020-03-30  

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