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2018 年度 研究成果報告書

癌特異的糖代謝をターゲットとする新しい膵癌治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10604
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関熊本大学

研究代表者

橋本 大輔  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (80508507)

研究分担者 澤山 浩  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (40594875)
今井 克憲  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60555746)
東 孝暁  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (70594878)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード膵臓外科学 / 癌糖代謝
研究成果の概要

Glucose transporter 1: Glut1は細胞膜上に存在して能動的輸送によってグルコースの取り込みを行う。Glut1は多くの上皮系悪性腫瘍において発現が上昇しており、悪性腫瘍特有の代謝に重要な意義を持つと思われる。
我々は膵癌におけるGlut1の発現と生命予後との関わりを解析した。膵癌に対して膵切除手術をおこなった137例のGlut1の発現はPET-CTのSUV max値と有意に相関した。つまりSUV max値からGlut1の発現の程度を予測しうる。多変量解析においてSUVmax値は、独立した生命予後不良因子であった。Glut1は、あたらしい癌治療のターゲットとなると考えられる。

自由記述の分野

膵癌、胆道癌の基礎研究と臨床研究、診断、手術や化学療法を含めた集学的治療。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌は多くの症例で発見時既に切除不能である。また切除可能であっても、術後ほとんどの症例で再発をきたす難治性癌である。現在手術や抗がん剤による化学療法が治療の中心であるが、膵癌の更なる予後向上のために新しい治療法の開発は必要不可欠である。
今回我々は癌細胞にグルコースを能動的に取り込むGlucose transporter 1: Glut1がある一定の膵癌患者の癌細胞の表面に多く発現していることを示した。Glut1の発現が多い症例はPET検査におけるFDGの集積も多く、また予後が悪いことが分かった。これは、Glut1をターゲットとした新しい分子標的治療の可能性を示すものである。

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公開日: 2020-03-30  

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