研究課題
胆管癌でgalectin-3の細胞質から核内への移行が予後不良因子であったことから、肝胆膵領域の悪性腫瘍および多臓器癌においてgalectin-3の発現と血中galectin-3量を測定し検討した。肝細胞癌においては血液中galectin-3と予後との関連は認められず、transthyretinとintercellular adhesion molecule-1が予後との関連が認められた。胃癌においてはtransthyretinが、また、大腸癌においてはリンパ球-単球比が予後と関連があったが、galectin-3に関しては関連は認められなかった。乳癌においてはCRPと血液中IL-6が、甲状腺癌ではCRPが独立予後因子であったが、galectin-3と予後との関連は認められなかった。
4: 遅れている
臨床検体を用いたgalectin-3をはじめとした諸因子の免疫染色、臨床データとの解析、予後の調査並びに予後因子の検討は順調に行うことができた。一方で、講座再編成による研究室の移転等の影響で細胞を用いた研究を進めることができなかった。
早急にin vitroでの実験を再開できるように準備中である。in vitro系の実験では胆管細胞を用いて非接触培養条件を作成してgalectin-3の核内移行を確認するとともに、各種核内移行シグナルの検討を行う予定である。
講座再編ならびに研究室の移転により細胞を用いた研究を進めることができなかった。次年度においては早急に態勢を整えてin vitro実験を早期に再開したい。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 8件)
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