研究課題/領域番号 |
16K10610
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和田 慶太 帝京大学, 医学部, 准教授 (80349307)
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研究分担者 |
飯沼 久恵 帝京大学, 医学部, 講師 (30147102)
佐野 圭二 帝京大学, 医学部, 教授 (00334392)
三浦 文彦 帝京大学, 医学部, 准教授 (00344995)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 膵癌 / micor RNA |
研究実績の概要 |
昨年度(H28年度)、膵癌におけるmiRNAの臨床的意義を検討するために、Target miRNAの探索する目的でmiRNAarrayを行い,miRNA-451a (miR-451a) が最も有意なmiRNAとして抽出された。 Validation studyとして膵癌切除例50例の術中に採取した末梢血サンプルを用いて、miR-451aのバイオマーカーとしての有用性について検討した結果、miR-451a高発現群は低発現群と比較して有意に無再発生存期間、全生存期間の短縮を認めた。病理組織学的因子との比較においては、腫瘍径および進行度との相関がみられた。上記結果より、血漿miR-415aは、膵癌切除症例において再発予測因子、予後予測因子となる可能性について報告した (Takahashi K, Iinuma H, Wada K et al. Usefulness of exosome-encapsulated microRNA-451a as a minimally invasive biomarker for prediction of recurrence and prognosis in pancreatic ductal adenocarcinoma. J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2018 Feb;25(2):155-161)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Target miRNAとして抽出されたmiR-451aの予後予測バイオマーカーとしての意義が示されたが、今回の検討は切除症例での検討であり、非切除症例を含めた解析も今後必要と考えている。また、miR-451aが治療効果予測因子となり得るかについては未検討であり、今後研究を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
膵癌非切除症例の末梢血サンプルを用いたmiR-451a発現について現在解析中であり、同様にバイオマーカーとしての有用性が示されれば、治療前・治療後サンプルを用いて、治療効果予測マーカーとしての意義について検討したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
複数のmiRNAを検討する予定であったが、作年度はmiR-451aに絞った解析を行ったため、試薬などの直接経費が予定よりも少額となった。本年度はサンプルおよびターゲットmi-RNAも増加する見込みであり、その解析に研究費を使用予定である。
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