研究課題/領域番号 |
16K10629
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大嶋 義博 神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (10332660)
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研究分担者 |
星野 真人 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 主幹研究員 (30508461)
南沢 享 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40257332)
築部 卓郎 神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (50304100)
松久 弘典 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20456370)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 動脈管 / プロスタグランディン / 位相差CT |
研究実績の概要 |
動脈管組織の進展様式、プロスタグランディン長期投与による動脈管組織の構造変化において症例蓄積を行い、計17標本を得た。プロスタグランディン投与期間は3日から123日(中間値48日)、投与量は1.2~10(中間値5)ng/kg/min,総投与量は16~1771(中間値213)ug/kgであった。摘出動脈管組織に対して、位相差X線CT装置による三次元的微細構造解析とEVG染色による病理学的評価を行い、同等の精度で三次元的に動脈管-正常大動脈壁境界を描出し、加えて大動脈小弯側の動脈管組織と下行大動脈組織との境界において、中膜レベルに対して内膜がより遠位まで進展していることを明らかにした。さらに、東京慈恵会医科大学細胞生理学講座との共同研究において、従来の組織学的評価に加えてEP4受容体、TFAP2beta発現を評価に加え、プロスタグランディン長期投与に伴う動脈管組織内弾性繊維増加、平滑筋細胞減少の結果を得た。これらの結果を2017年7月、BCVS Scientific Session(Portland)にて報告した。さらにlysyl oxidase (LOX)の発現を評価に加え、同様の結果を得た。その成果を2018年2月,日本心臓血管外科学会総会(三重)で発表、最優秀演題に選ばれ、さらに2018年11月、AHA scientific session(Chicago)においては発表した。現在、これらの成果をまとめた論文を投稿中である。
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