• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

位相差X線CTと免疫染色法を用いたヒト動脈管組織の微細構造と機能解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K10629
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 心臓血管外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

大嶋 義博  神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (10332660)

研究分担者 星野 真人  公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 主幹研究員 (30508461)
南沢 享  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40257332)
築部 卓郎  神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (50304100)
松久 弘典  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20456370)
研究協力者 岩城 隆馬  神戸大学, 医学研究科, 大学院生
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード動脈管 / 大動脈縮窄 / 位相差X線CT / 免疫学的染色
研究成果の概要

動脈管組織の進展様式について位相差X線CT装置による三次元的微細構造解析とEVG染色による病理学的評価を行った。生体材料を非破壊の状態で解析、EVG染色と同等のコントラストをもって、三次元的に動脈管-正常大動脈壁境界を描出、内膜境界は中膜境界より遠位まで進展していることを明らかにした。さらに、免疫学的染色手法である、EP4受容体、TFAP2β発現を評価に加え、プロスタグランディン長期投与に伴って動脈管組織内弾性繊維が増加、平滑筋細胞は減少する結果を得た。位相差CT画像上でも、中膜の密度上昇がみられたことから、動脈管の閉塞機転が起こりにくく、PGE製剤の投与量を減量しうる可能性が示唆された。

自由記述の分野

先天性心臓外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

1. 生体材料を非破壊の状態で解析、EVG染色と同等のコントラストをもって、三次元的に動脈管-正常大動脈壁境界を描出した。加えて免疫染色により明らかとなった動脈管組織の進展と位相差CT画像から予測される同組織の進展はほぼ一致する事が判明した。同結果により、動脈管組織の正確な進展を3D mappingすることが可能で、大動脈縮窄症手術の際の切除範囲の決定に有意義な結果となった。
2.プロスタグランディンの投与期間により動脈管組織の微細構造が異なり、構造的変化、機能変化について初めて明らかにした。このことは、プロスタグランディンの投与開始時期、量など投与方法を再考すべきであることを示唆している。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi