心臓手術後心房細動(POAF: post-operative atrial fibrillation ) に対して、電気生理学検査を中心にアプローチした。弁膜症手術患者41人を対象とし、上・下位右房、左・右側左房、心房中隔上Bachmann束の5か所に電極を置いて術後心房電位を連続モニターした。POAFは16例(39%)に発生し、12例で記録 (術後平均3.5日)、左側左房からの発生が6例で最も多かった。Bachmann束100/分pacing下で他4電極の心房波は、POAF群で術後有意に伝導時間が低下した。本研究においてPOAF発生の素因が電気生理学的に存在することが示唆された。
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