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2018 年度 実績報告書

片肺全摘後の代償性肺再生における骨髄由来VEGFR1陽性幹細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16K10688
研究機関北里大学

研究代表者

松井 啓夫  北里大学, 医学部, 助教 (00365123)

研究分担者 天野 英樹  北里大学, 医学部, 講師 (60296481)
江島 耕二  北里大学, 医学部, 准教授 (30327324)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードVEGFR1-Kシグナル / 片肺摘出 / 代償性肺再生
研究実績の概要

1. WT-GFP及びVEGFR1-TKKO-GFPの骨髄移植による残存右肺重量、肺胞面積の検討:WT及びVEGFR1-TKKOのGFP(Green Fluorescent Protein) 過剰発現マウスの骨髄細胞(1.0x107個)を放射線照射し骨髄機能を低下させたWTマウスに静脈注射し骨髄移植を行った。約8週間後にフローサイトメトリーでキメラ率を確認後、片肺全摘モデルを作製した。WTの骨髄を移植したものと比較して、VEGFR1-TKKOの骨髄を移植したものでは、術後14日目に残存肺重量の抑制がみられたが肺胞面積に差はなかった。
2. 残存肺組織で集積されたGFP陽性細胞の解析:上記移植モデルにおいて術後14日目の残存肺組織を蛍光顕微鏡で観察した。WTの骨髄を移植したものではnaiveと比較して術後14日目に多数の骨髄細胞が肺へ動員された。また、VEGFR1-TKKOの骨髄を移植したものでは、WTの骨髄を移植したものと比較し、その動員が抑制されていた。また、残存肺組織に集積されたGFP陽性細胞が肺胞上皮細胞(TTF-1, SPA)に陽性か否か蛍光免疫組織染色にて検討を行ったところGFP+TTF-1+、GFP+SPA+の細胞を認めた。さらに、VEGFR1で染色を行ったところGFP+VEGFR1+細胞を認めた。これらは、VEGFR1-TKKOの骨髄を移植したものでは、WTの骨髄を移植したものと比較しその動員が抑制されていた。また、GFP、VEGFR1、SPAの三重染色を行ったところ、トリプルポジティブの陽性細胞を認めた。

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公開日: 2019-12-27  

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