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2018 年度 研究成果報告書

難治組織肺癌である肺多形癌の病態解明・治療開発を目指した分子病理学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10699
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器外科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

菱田 智之  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40544664)

研究協力者 栗山 翔司  
中込 貴博  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード呼吸器外科学 / 病理学
研究成果の概要

肺癌の中でも特に高悪性度である、多形癌を含む「肉腫様成分を含む肺癌」を対象とし、新規治療開発を目指した臨床病理学的解析を行なった。
23例の検討では、5年無再発生存割合は56%。再発は8例 (35%) に認めたが、7例は術後1年以内の再発で、再発後生存期間中央値は3ヶ月であった。一方、5年無再発生存を6例 (26%) に認めた。「肉腫様成分」を含む肺癌は、過去の報告同様、早期再発を来たし再発後予後も不良である一方で、長期無再発生存例も存在することが示唆された。対象症例はDNA断片化が著明であったため、対象を近年の症例から再抽出し、遺伝子異常、DNAメチル化異常のprofilingを行っている。

自由記述の分野

呼吸器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多形癌に代表される「肉腫様成分を含む肺癌」は、原発性肺癌の中でも増殖が速く、他臓器やリンパ節に転移しやすい悪性度が高い腫瘍である。完全切除されても、術後再発は高頻度であり、また、現状の化学療法や放射線療法には抵抗性で、肺腺癌におけるEGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子などの有効な治療標的も同定されていない。本研究は、難治癌である「肉腫様成分を含む肺癌」の新規治療開発の足がかりとなる基盤を構築するものであり学術的かつ社会的意義は非常に大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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