肺癌の中でも特に高悪性度である、多形癌を含む「肉腫様成分を含む肺癌」を対象とし、新規治療開発を目指した臨床病理学的解析を行なった。 23例の検討では、5年無再発生存割合は56%。再発は8例 (35%) に認めたが、7例は術後1年以内の再発で、再発後生存期間中央値は3ヶ月であった。一方、5年無再発生存を6例 (26%) に認めた。「肉腫様成分」を含む肺癌は、過去の報告同様、早期再発を来たし再発後予後も不良である一方で、長期無再発生存例も存在することが示唆された。対象症例はDNA断片化が著明であったため、対象を近年の症例から再抽出し、遺伝子異常、DNAメチル化異常のprofilingを行っている。
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