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2018 年度 実績報告書

肺癌手術及び抗癌剤治療に対するANPを用いた新規併用治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K10700
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

野尻 崇  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50570553)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード癌転移 / 心血管ペプチド
研究実績の概要

臨床研究【肺癌手術に対するANPの前向き無作為化多施設共同比較試験(JANP study)】については、2015年9月1日~の症例登録を開始し、2017年度までに335例の症例登録を完了している。ANP投与群での有害事象(脳梗塞)発生の為、症例登録を中断し、その都度独立安全性モニタリング委員会で審議してきた。独立安全性モニタリング委員会では、左上葉切除後の脳梗塞が多く、肺静脈断端からの塞栓症の可能性が高く、術式に関連していることが疑われる、との審議結果であった。但し、約1年間の症例登録長期中断があった為、その間に対象患者が重複するJCOG試験「JCOG1413 臨床病期 I/II 期非小細胞肺癌に対する選択的リンパ節郭清の治療的意義に関するランダム化比較試験」が既に開始となっており、症例登録再開したとしても、実際に残りの症例集積が厳しい状況であることも踏まえ、症例登録再開はせず、335例で主要評価項目の解析へと進めることとなった。
また、基礎研究としてANPと抗癌剤併用による抗腫瘍効果増強について、血管内皮細胞に対するANP投与による網羅的遺伝子解析や、転写因子解析によって、ANPの血管内皮細胞に対する鍵因子の同定を行うことができた。さらに、LPSやTNF-αによる炎症シグナル経路(NF-κB経路)とANP/GC-A経路との関連について、詳細なメカニズムの解析を進めた。平成30年8月末の退職に伴い、研究終了となった。

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公開日: 2019-12-27  

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