• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

経口放射性薬剤による乳糜胸の重症度・胸管損傷部位の非侵襲的診断法の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K10701
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器外科学
研究機関東北大学

研究代表者

高浪 健太郎  東北大学, 大学病院, 助教 (90447160)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2020-03-31
キーワード乳糜胸 / 核医学 / 長鎖脂肪酸 / 放射線被曝
研究成果の概要

本研究では、放射性薬剤BMIPP経口投与による3次元胸管シンチグラフィーの検査法の改善、健常者を対象とした基礎的検討を行った。全例で胸管が明瞭に描出され、有害事象は認めなかった。胸管描出は遅くとも薬剤投与後100分以前に撮影を開始する必要性が明らかとなった。BMIPP静脈投与での実効線量2.8mSv/111MBqと比較して、胸管シンチに伴う実効線量は4.7mSvとやや高く計測された。甲状腺や腸管の被曝線量が比較的高かったことから検査前のヨードブロックや検査後下剤を使用することで、被曝低減が可能と考えられた。3次元胸管シンチグラフィーの安全性と被曝線量を確認し、被曝低減の可能性が明らかとなった。

自由記述の分野

放射線診断学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道癌や肺癌、胸部大動脈瘤等に対する手術の際のリンパ管(胸管)損傷に伴う乳糜胸は稀だが重篤な合併症であり、保存的に改善しない場合は手術により損傷した胸管の修復、結紮が必要な場合がある。本研究結果から、放射線薬剤BMIPP経口投与による3次元胸管シンチグラフィーを用いることで、安全、低侵襲に胸管の走行を描出することが可能であることが明らかとなった。この検査を応用することで、乳糜胸症例における胸管損傷部位を術前に同定し、手術時間の短縮、予後の改善に資すると考えられる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi