本研究の目的は、新規の脳動脈瘤動物モデルを確立し、そのモデルを用いて口腔細菌の脳動脈瘤破裂におけるメカニズムを解明することにある。3T-MRI装置とマウス頭部用コイルを用いてマウス脳イメージング環境を構築した。高脂血症マウスモデルに脳動脈瘤を誘引して破裂に及ぼす影響を検討したところ、正常脂質のマウスと比べ、高脂血症マウスでは、脳動脈瘤の破裂は有意に低下した。また、プラスミノゲンノックアウトマウスを用い、プラスミンの役割を検討した。プラスミノゲンノックアウトマウスでは、有意に破裂が減少し、プラスミンが脳動脈瘤破裂に関与していることが分かった。
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