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2017 年度 実施状況報告書

脳梗塞ラットに対するヒト頭蓋骨骨髄間葉系幹細胞移植

研究課題

研究課題/領域番号 16K10724
研究機関広島大学

研究代表者

岡崎 貴仁  広島大学, 病院(医), 助教 (60437613)

研究分担者 弓削 類  広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (20263676)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード再生医療 / 脳梗塞 / 間葉系幹細胞
研究実績の概要

前年度ヒトの頭蓋骨骨髄間葉系幹細胞(cBMSCs)の効率的な樹立・培養方法の探索および特性確認を行いました。平成29年度はその細胞を脳梗塞モデルラットに移植し効果を確認するため脳梗塞モデル作成を行いました。体重が250~300gのSDラットを用い右中大脳動脈一過性脳虚血モデルを作成しております。購入可能なシリコンコーティングされた4-0ナイロン糸(コーティング長:4-5mm、太さ:0.37±0.02mm)を用いて、全身麻酔下に頚部正中切開し右内頚動脈から4-0ナイロン糸を挿入し2時間の中大脳動脈閉塞を行い脳梗塞を作成しています。安定した脳梗塞を作成するため安定した麻酔および体温調整を行っています。広島大学病院動物実験施設で保有するMRI拡散強調像で大脳基底核から皮質にかけて脳梗塞を確認しました。それと同時に麻痺を認め比較対象となるラットの神経症状をNSS(neurological severity socore)で評価しました。現時点では脳梗塞発症翌日に1000000個のヒト頭蓋骨骨髄間葉系幹細胞をラット尾静脈から静注し神経症状早期改善有無を確認しておりますが有意な差は確認できていません。移植のタイミングや細胞数の変更や移植後の観察期間を延長して実験を継続しております。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

安定した脳梗塞ラット作成が可能となっており現時点では移植に必要なcBMSCsの確保ができている状況であるが、投与量やタイミングなど試行錯誤を行っているため。

今後の研究の推進方策

前述のごとく、移植のタイミングをより早期に変更したり、移植細胞数を増やすなどの変更を模索する予定です。現時点で免疫抑制剤の使用により、細胞移植による拒絶反応は出現しておらず免疫不全脳梗塞モデルラットへの移植は行わず、現在使用しているSDラットでの実験を継続する予定です。MEP評価に関しても、動物実験施設にMRIが導入されたことで脳梗塞が確認できたため省略する予定です。

次年度使用額が生じた理由

昨年度から若干実験の進行が遅れているため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ラット頭蓋骨由来間葉系幹細胞の脳梗塞モデルへの移植効果の検討2018

    • 著者名/発表者名
      阿美古 将
    • 学会等名
      第17回 日本再生医療学会総会
  • [学会発表] 側頭骨、蝶形骨および後頭骨から採取した頭蓋骨由来ヒト骨髄間葉系幹細胞の細胞学的特徴の比較2018

    • 著者名/発表者名
      大下 純平
    • 学会等名
      第17回 日本再生医療学会総会

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公開日: 2018-12-17  

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