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2019 年度 研究成果報告書

脳梗塞ラットに対するヒト頭蓋骨骨髄間葉系幹細胞移植

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10724
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関広島大学

研究代表者

岡崎 貴仁  広島大学, 病院(医), 助教 (60437613)

研究分担者 弓削 類  広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20263676)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 頭蓋骨 / 脳卒中 / 移植
研究成果の概要

これまで,ヒト間葉系幹細胞を脳梗塞モデルラットへ移植することで,機能改善が確認されています。その多くはヒト腸骨由来MSCs(hiMSCs)であるため,ヒト頭蓋骨から樹立したMSCs(hcMSCs)の細胞学的特徴と脳梗塞モデルラットへの移植効果をhiMSCsと比較検討しました。その結果,神経栄養因子の発現はhiMSCsに比べhcMSCsで高く,hcMSCsを脳梗塞モデルラットへ早期移植することで,無移植例やhiMSCs移植例に比べ,良好な機能改善を確認しました。hcMSCsはhiMSCsに比べ高い神経保護効果が期待され,脳梗塞後早期の投与で効果的な機能改善が見込まれると考えられました。

自由記述の分野

脳血管障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳卒中によって脳にダメージが生じると、重篤な機能障害をきたし、最悪の場合、死に至ることもあります。近年、薬物療法や血管内治療などの外科的治療の進歩により、機能予後の改善が期待されています。一方、損傷をうけた脳組織は再生せず、十分な機能改善が見込まれないことも現状です。新たな治療方法として、中枢神経損傷に対する間葉系幹細胞の機能改善効果が注目されています。我々の研究結果では、腸骨骨髄から樹立されたものに比べ頭蓋骨骨髄から樹立した間葉系幹細胞は、脳梗塞モデルラットに対し機能改善が高いことが判明しました。今後は、ヒトを対象にした臨床研究も含めて、実臨床への応用に向け研究をすすめていく予定です。

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公開日: 2021-02-19  

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