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2016 年度 実施状況報告書

頚動脈プラーク破綻におけるエピジェネテイクス変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K10726
研究機関九州大学

研究代表者

佐山 徹郎  九州大学, 医学研究院, 講師 (30346788)

研究分担者 空閑 太亮  九州大学, 医学研究院, 助教 (40759932)
迎 伸孝  九州大学, 大学病院, 助教 (60532843)
橋口 公章  九州大学, 大学病院, 講師 (80448422)
飯原 弘二  九州大学, 医学研究院, 教授 (90270727)
森 恩  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90448415)
西村 中  九州大学, 大学病院, 助教 (90452755)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード頚動脈プラーク破綻
研究実績の概要

頚動脈プラーク破綻におけるエピジェネテイクス変化の解明というテーマの中で、その多様なエピジェネテイクス変化の中で、まずはmiRNA変化に焦点を絞り患者プラークの解析、プラーク破綻マウスモデルの作成、解析、エクソソーム研究のための共培養モデルの確立、解析という3つの柱の元、研究を開始した。
頚動脈サンプルの収集は、概ね、順調に収集できているが、プラーク破綻のものに偏っている傾向があり、今後、プラーク破綻しないサンプルの収集を行い、数が集まり次第、頚動脈プラークから、蛋白、mRNAとともに、miRNAを抽出し、その網羅的発現解析より、プラーク破綻に重要なmiRNAを同定する予定としている。
頚動脈プラーク破綻モデルの作成においては、動物実験施設の使用準備、機器の整備等により開始が遅れたが、当初の予定通り、マウスの頚動脈tandem stenosisモデルを使用とする。実際には、アポE欠損マウスと高脂肪食により完成するモデルであるが、まず、第一段階として正常マウスのtandem stenosisモデルの作成を行った。プラーク破綻の特徴は備えていないが組織学的解析、miRNAを含んだRNAの抽出は行えており、技術的に実験可能で今後アポE欠損マウスでのモデル作成を行っていく予定である。
プラーク破綻に適した培養系を確立するために内皮細胞(endothelial cell; EC)-平滑筋細胞(smooth muscle cell; SMC)-単核細胞(mononuclear cell; MC)の共培養モデルの確立を行っている。コントロールとしての意味もあるEC, SMCの単培養、それからのmiRNAを含有するtotal RNAを抽出は行えている。さらにプラーク破綻に適した培養系を確立するためにシェアストレスをかけられるシステムも取り入れ、それを含めた共培養の条件を確立予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

動物実験の施設使用、機器整備に時間が予想以上に要したが、現在はその遅れを取り戻すぐらいの実験可能である。また、当科のある九州大学医学部研究施設の改築のための一時移転があり、その準備、一時移転先のセットアップの時間を要しているが、それも現在は通常通りの実験が行えている。

今後の研究の推進方策

プラーク破綻過程における分子生物学的機能解明のための、ヒト頚動脈破綻プラークからのmiRNA解析、プラーク破綻の特性ももった頚動脈プラークモデルの作成、解析は、サンプル収集、基礎実験は良好に進んでおり、治療標的を定めることが可能である。プラーク、血管細胞由来のエクソソーム内の分子のプラーク破綻過程における分子生物学的機能は未だ不明でありエクソソーム内分子、分泌型miRNAは新たな液性因子としての機能を有している可能性からプラーク破綻機序を解明に繋がり、新たなバイオマーカーとなる可能性を秘める破綻プラークの性状に近い培養系の確立も、シェアストレスという実際のプラーク破綻に重要な役割を果たす因子を取り入れることで、より実臨床に近い実験系になりつつある。それも基礎実験は着実に進んでおり、今年度は、加速度的に研究推進が可能な見込みである。

次年度使用額が生じた理由

予算より、物品費、旅費が多くかかったが、人件費、謝金での支出が少なく余剰が生じた。

次年度使用額の使用計画

物品費、旅費の補充に充てる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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