ミクログリアは背反する神経保護的なM2表現型と、組織障害性のM1表現型の2つをもつ。メラトニン注射は、血中のIL-4を増加させM2化誘導させる。60分の局所脳虚血再灌流モデルを作成。 メラトニン投与群では、有意に梗塞体積が縮小し、梗塞後の運動感覚障害も軽度。しかしIL-4欠損マウスでは、この保護作用は消失。ミクログリア初代培養では、メラトニンはLPS(M1を誘導する物質)によるNOやTNFαの産生を阻害。メラトニンは、OGDニューロンの神経障害作用を打消し、この効果はIL-4欠損マウスでは消失。メラトニンは、ミクログリアの極性をIL-4依存的にM2表現型にシフトし、梗塞後の長期予後を改善した。
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