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2020 年度 研究成果報告書

神経膠芽腫に対する多剤併用分子標的療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10764
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関宮崎大学 (2017-2020)
琉球大学 (2016)

研究代表者

渡邉 孝  宮崎大学, 医学部, 講師 (90573337)

研究分担者 片桐 千秋  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00443664)
竹島 秀雄  宮崎大学, 医学部, 教授 (70244134)
石内 勝吾  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10312878)
横上 聖貴  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
菅原 健一  琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (50375573)
山下 真治  宮崎大学, 医学部, 助教 (40468046)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経膠芽腫 / 分子標的療法 / 代謝経路再編成 / 上皮間葉転換
研究成果の概要

神経膠芽腫は, 腫瘍増殖や血管新生に関する複数のシグナル伝達経路を有し,これらのシグナル伝達経路を標的とした多剤併用分子標的療法が必要と考えられる。研究を進めていく中で、腫瘍内不均一性や表現型可塑性に起因する治療抵抗性の克服が重要であると考えられた。このため、メチオニン除去培地で神経膠芽腫幹細胞を培養して変化する遺伝子発現やDNAメチル化について網羅的に解析し、メチオニン代謝経路、ヘム合成経路、上皮間葉転換に関与する遺伝子発現に変化をきたすことが判明した。周囲のエネルギー供給の変化に伴うダイナミックなメチオニン代謝経路の再編成が、腫瘍内不均一性や表現型可塑性に重要な役割を果たすことが示された。

自由記述の分野

脳神経外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経膠芽腫細胞における代謝経路の再編成が、DNAのメチル化やヒストン修飾といったエピジェネティックな変化や、腫瘍増殖に関与するシグナル伝達系の活性化と密接に関連して、細胞増殖、生存、浸潤、幹細胞性維持に関与しており、神経膠芽腫に対する多剤併用分子標的療法の治療抵抗性に重要な役割を果たしている。本研究では、特にメチオニン代謝経路の再編成と上皮間葉転換に注目し、神経膠芽腫における代謝経路の再編成が腫瘍増殖や治療抵抗性に与える機序について解析しており、本研究の成果は、神経膠芽腫に対する新たな治療法を創出するための新たな知見となり得る。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2024-01-30  

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