研究課題/領域番号 |
16K10768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
松田 良介 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (60453164)
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研究分担者 |
中村 光利 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (00305715)
中澤 務 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00772500)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | glioblastoma / Natural killer cell / anti PD-1 antibody / immunotherapy |
研究成果の概要 |
膠芽腫細胞株であるU87MGを用いたNOGマウスへの皮下腫瘍モデルで、NK細胞と抗PD-1抗体を併用することによる抗腫瘍効果を検討した。結果、コントロール群とNK細胞移植群およびNK細胞/抗PD-1抗体併用群との間に、overall survivalに有意差がみられたが、NK細胞移植群とNK細胞/抗PD-1抗体併用群との間には有意差がみられなかった。今回の実験からは、抗PD-1抗体による治療効果の相乗効果は確認できなかった。
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自由記述の分野 |
脳腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫は現在の標準治療である手術、放射線療法、化学療法をもってしても予後不良の腫瘍である。我々はこれまで免疫治療の1つであるNK細胞について研究を行ってきた。がん細胞ががんに対する免疫監視機構から逃避すると、その効果は減弱されうる。脳腫瘍における抗PD-1抗体の治療効果についての報告は少ない。抗PD-1抗体とNK細胞を併用することにより、膠芽腫モデルに対して両者の相乗効果について検討した。結果、NK細胞においては、PD-1の発現自体が低く、今回のin vitro実験、in vivo実験ともに、抗PD-1抗体によるNK細胞との相乗効果は得られなかった。
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