多数の上衣腫検体に対してRELA融合遺伝子とTERT発現を調べ、高発現を認めた。TERT promoterのrs2853669、C228TまたはC250T 変異を含むルシフェラーゼベクターを作成しTERTの転写活性を調べたところ、TERT promoter 長に応じてこれらの変異やSNPにより異常な転写活性上昇が生じることを明らかにした。マウス上衣腫モデルを作成するために、レンチウイルスによる遺伝子導入システムを用いてRELA融合遺伝子とCdkn2a遺伝子に対するsgRNAをNestin-Cre;Cag-Cas9マウス脳に導入を行ったところ、ヒト上衣腫に類似したマウス脳腫瘍の誘導が観察された。
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