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2019 年度 研究成果報告書

神経膠腫における免疫逃避機序と遺伝子変異・予後との関係の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10776
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

大野 誠  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (70598648)

研究分担者 北野 滋久  公益財団法人がん研究会, 有明病院 がん免疫治療開発部, 部長 (60402682)
吉田 朗彦  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80574780)
里見 介史  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (10633977)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード悪性神経膠腫 / 免疫逃避機序 / PD-L1 / リンパ球 / マクロファージ / MGMT / IDH1/2
研究成果の概要

悪性神経膠腫における免疫逃避機構を明らかにするために、臨床検体を用いてPD-L1 (Programmed cell death ligand -1)発現およびリンパ球、マクロファージの腫瘍組織内浸潤を評価した。PD-L1発現例は21.1%で、PD-L1発現とリンパ球浸潤の相関を認めた。PD-L1発現と免疫細胞浸潤有無により分類するとPD-L1陽性で免疫細胞浸潤を認める例は22.7%、PD-L1陰性で免疫細胞浸潤を認ない例は27.3%、PD-L1陰性で免疫細胞浸潤を認める例は45.5%を占めることが明らかとなり、それぞれの群における免疫逃避機序の違いを考慮した治療開発が必要と考えられた。

自由記述の分野

脳神経外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義として悪性神経膠腫におけるPD-L1発現、腫瘍内浸潤リンパ球、マクロファージ、悪性神経膠腫の遺伝子変異との関係を検討し、悪性神経膠腫をPD-L1発現と免疫細胞浸潤有無により分類し、その割合と予後を明らかにしたことが挙げられる。PD-L1発現と免疫細胞浸潤有無により異なる免疫逃避機序を理解することで、悪性神経膠腫における免疫逃避機序を標的とした治療開発の基盤となり治療効果を予測するバイオマーカーの同定に寄与できることが期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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