研究課題/領域番号 |
16K10784
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
野崎 孝雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10598494)
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研究分担者 |
杉山 憲嗣 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00235904)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 視床下核脳深部刺激術 / ドパミントランスポーター / セロトニントランスポーター |
研究実績の概要 |
重傷パーキンソン病患者(Hoehn and Yahr stage Ⅲ~Ⅳ、年齢75歳以下、認知障害なし、うつ病の既往なし)に対し、10名を目標に両側視床下核脳深部刺激術(STN-DBS)を施行、術前及び術後6ヶ月にドパミン神経系障害の評価として [11C]CFT-PET 、セロトニン神経系障害の評価として[11C]DASB-PET撮影を進めている。関心領域は中脳、側坐核、尾状核頭、被殻(腹側、背側)、 視床、前頭皮質、眼窩前頭皮質、側頭皮質、頭頂皮質、島皮質、帯状皮質として結合能を測定する。ドパミントランスポーター、セロトニントランスポーターの密度を定量的に測定し、セロトニン神経系に対するSTN-DBS の影響の有無を検討する。画像解析ソフトとして PMOD ソフトウェアとSPM法を用い、定量画像の作成、トレーサー結合能の定量的な解析およひ統計的画像解析を行う。また、STN-DBS術後5~8年経過した患者12名についてもPET撮影を行い、先の10名とデータを比較検討する予定である。現在、予備的ではあるが、STN-DBSを施行した患者の[11C]CFT-PET結合能の結果を解析し、ドパミントランスポーター密度は、術前と比較し症状優位側と対側の被殻後背側部においては有意な低下を認めたが、症状優位側と対側の被殻前腹側部においては有意な上昇を認めた。一般にPDにおける線条体ドパミントランスポーター密度は病期の進行とともに低下する。今回確認された被殻前腹側部におけるドパミントランスポーター密度の上昇はパーキンソン病の自然経過とは異なる所見であり、STN-DBSのneuromodulation効果の一端を示している可能性がある。今後更なる症例の集積と検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在ドパミントランスポーターの解析をすすめており、セロトニントランスポーターの解析は今後施行していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
STN-DBS術前術後のセロトニントランスポーター密度の変化についても解析を進める(計10名)。また、STN-DBS術後5~8年経過した患者12名についてもPET撮影を行い、先の患者10名とデータを比較検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
手術予定患者の発生時期にばらつきが見られるため。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続き手術予定患者の発生に合わせてPET検査を進める。
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