採血により得られた成長因子を組織再生に利用する新治療法:多血小板血漿療法を末梢神経損傷治療に応用することを目指し、研究計画を立案した。(1)非臨床proof of conceptの取得、(2)動物モデルを使用した作用メカニズムの解明と至適投与条件検討、(3)臨床研究(安全性試験)を行った。動物実験ではPRP投与群が神経再生が優り、シュワン細胞の増殖率が高いことを明らかにした。 (3)遊離神経移植時単回投与安全性試験を5例行った。PRP投与による有害事象は全例で認められなかった。PRPは末梢神経損傷治療に安全に使用することができ、その有効性も示唆された。
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