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2016 年度 実施状況報告書

股関節疾患における関節不安定性の関与の解明と治療評価

研究課題

研究課題/領域番号 16K10819
研究機関大阪大学

研究代表者

坂井 孝司  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00444539)

研究分担者 菅本 一臣  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (40294061)
菅野 伸彦  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70273620)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード股関節 / 不安定性
研究実績の概要

①3D-MRIとvolume registration法による生体股関節での不安定性評価・CT評価・筋力評価.広いガントリーを有し種々の肢位が可能なMRI装置(SIEMENS MAGNETOM Espree)を使用して、60歳以上の正常男性ボランティア6例に対し、true-FISP法により股関節3D-MRIを撮像した。中間位、伸展位、屈曲位、Patrick肢位での撮像を行い、volume registration法による股関節不安定性について解析した。また、股関節唇損傷3例について、T2*強調3D-MRIと造影CTを撮像し、股関節唇の三次元形態解析を行った。
②股関節唇に対する非接触性三次元スキャナーによる三次元形態計測.
人工股関節全置換術後に全周性に切除可能であった股関節唇について、非接触性三次元スキャナーを用いた三次元形態計測を行うため、解析条件を検討した。湿潤状態での股関節唇に対するスキャナーによる解析を可能にするため、スプレーを使用し条件を整えた。
③人工股関節全置換術後の不安定性評価・筋力評価.
人工股関節全置換術施行14例について、術前・術後CTによる股関節周囲筋の体積評価と、ベルト固定型ハンドヘルドダイナモメーターを使用した筋力評価を術後6か月まで経時的に行った。術後6か月までの経過では、前側方アプローチと後側方アプローチでの比較で、術後6か月時股関節屈曲において有意に後側方アプローチ施行例で低下していた。また、JHEQスコア(疼痛・動作・メンタル)は術前・術後ともに有意差をみとめなかったが、「しゃがみこむことが困難である」の項目については術後3週で後側方アプローチで有意に低かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

3つの課題について、初年度は計画通りに進行している。

今後の研究の推進方策

①生体股関節での不安定性評価・CT評価・筋力評価については、症例を増やして解析を継続する。②股関節唇に対する三次元形態計測については、当初の予定通り解析条件を決定し3D-MRI, CTデータと対比しうるようにする。③人工股関節全置換術後の不安定性評価・筋力評価について、症例数を増やしかつ経時的に評価を進める。

次年度使用額が生じた理由

人工股関節全置換術後例に対する解析については当初予定よりも進み症例数も多くなったが、正常ボランティアに対する3D-MRI検査が予定より少なく費用が初年度は少なくなったため。

次年度使用額の使用計画

次年度以後に引き続き予定どおり、正常ボランティアに対する3D-MRI検査を行っていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] THA後3か月における股・膝関節筋力の変化2016

    • 著者名/発表者名
      上野紗智 高木啓至 木村佳記 杉山恭二 多田周平 菅野伸彦 坂井孝司
    • 雑誌名

      Hip Joint

      巻: 42 ページ: 312-315

  • [学会発表] THA進入法の違いが術後筋力とJHEQスコアに及ぼす影響について2016

    • 著者名/発表者名
      上野紗智、高木啓至、木村佳記、杉山恭二、多田周平、菅野伸彦、坂井孝司
    • 学会等名
      第43回日本股関節学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2016-11-04 – 2016-11-05

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公開日: 2018-01-16  

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