世界中には、極めて多くの人々が腰痛に悩まされており、腰痛の機序を解明し、治療に結びつける研究を行うことで、世界に貢献することができる。今までの腰痛の研究は、椎間板と神経に重点が置かれてきたことは否めない。そこで、本研究では、今までのアプローチと視点を変えて、椎間関節性腰痛に注目した。 簡便に非侵襲的に関節軟骨の変性を評価できるT2 mappingに注目し、椎間関節のT2値は加齢とともに上昇することを明らかにした。これらを基準値として患者のT2値の特徴を求めれば、変性軟骨の定量化が可能となることが期待できる。「椎間関節の変性に関わるmicroRNAの解析」では、病態の解明に繋がる可能性がある。
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