現在行われている骨折治療はチタンなどの金属プレートやワイヤーで骨を直接固定する内固定が 一般的で、粉砕骨折や固定螺子を挿入できないような小さな骨片に対しては放置しているのが現状である。本研究では植物由来接着剤(以下バイオボンド)を用いて、骨に対する生体親和性を立証し、世界初の骨接合用の接着剤としての可能性を検証する事である。これにより、より解剖的に正確な整復と、強固な初期固定を獲得できることが期待できる。さらに現状で整復・固定できなかった骨折も固定ができるようになる可能性があり、骨折治療を劇的に変える可能性があると考える。
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