研究成果の概要 |
本研究では、大腿骨頸部骨折(非OA群)と二次性変形性股関節症(OA群)に対する手術で摘出した骨頭から軟骨片を採取して軟骨細胞からtotal RNAを抽出し、網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ)により、約24500種の遺伝子発現パターンを網羅的に解析した。日本人の股関節OA軟骨細胞で著明な発現上昇を示した新規遺伝子として、DPT, IGFBP7, FOXO1, KLF2が同定された。またOAで発現が亢進している遺伝子のうち,欧米人と共通しているものは10%のみであり、OAで同様の病態を示しながら、欧米人と日本人ではその軟骨細胞における遺伝子発現パターンが異なることがわかった。
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