部分軟骨損傷(PTCDs)を3,6,10,14週齢のラット膝関節に作成し、経時的に組織学的変化を検討した。その結果、1)3週齢では正常に修復、2)6週齢では正常に近い修復、3)10週齢以上では治癒しないこと、がわかった。軟骨修復作用があるとされる間葉系幹細胞(MSCs)を14週齢モデルに投与した所、6週齢に相当する治癒が得られ、PRP投与には効果がなかった。続いてMSCs投与時期を検討した。その結果、MSCsは損傷作成時と同時投与のみが有効であった。損傷作成後1週あるいは2週での投与では治癒効果を認めなかった。
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