1)肩関節において、関節包の上腕骨ならびに関節窩における付着部と関節包自体の膜厚との関係に関する研究を施行し、腋窩嚢における膜厚とそれに対応する上腕骨頚部の広い付着部の対応について明らかにした。肩甲骨関節窩下部における、関節包と上腕三頭筋長頭腱起始部の関係を報告した。さらに、小円筋の起始、停止における筋と腱の組成についても明らかにした。 2)肘関節において、円回内筋と浅指屈筋の間に共通腱膜構造を見いだし、それが上腕筋筋内腱や浅指屈筋の深層腱膜、関節包と複合体を形成して関節を安定化させていることを明らかにした。
|