研究課題
基盤研究(C)
新潟県での大腿骨近位部骨折の発生は70歳代以降年齢が高くなると共に急激な増加を示しており、また脊椎骨折の既往を有する例が8割であった。内臓器障害に加え、認知機能の低下を3/4の症例に認め、ビタミンD不足と関連した。有害事象である非定型大腿骨骨折の病態は骨組織所見からの解析で低代謝回転だけで説明できるものではなく、より複雑な病態をうかがわせた。大腿骨近位部骨折は運動器の障害であるが、高齢者にみられることから、フレイル、サルコペニアと密接な関連もうかがわれた.
医学、整形外科学
本研究は大腿骨近位部骨折を来す方の特徴が明らかとなり、その危険因子の対策をすることで二次骨折を予防することにつながり、ひいては骨折ゼロ・寝たきりゼロをめざす治療・予防方法の立案に有用な情報を提供することができた。