元来骨組織は低酸素状態にあり、酸素濃度の上昇は骨代謝を改善することが報告されている。ステロイド性骨粗鬆症(GIO)は続発性骨粗鬆症の中で最も頻度が高く、より安価で利便性に優れた新規治療が待望されている。我々は骨組織への酸素運搬手段としてウルトラファインバブル(以下UFB;直径200nm以下のウイルス大の気泡)という新規技術に着目した。本研究結果より酸素UFB水の腹腔内投与がステロイド性骨粗鬆症モデルマウスの骨量減少を予防すると共に、骨を減少させる破骨細胞の分化や機能を抑制することが明らかとなった。
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