研究分担者 |
前田 真吾 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60353463)
河村 一郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員准教授 (90535832)
小宮 節郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30178371)
冨永 博之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20750798)
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研究実績の概要 |
1)間葉系細胞の分化決定と成熟過程におけるSTK38Lの機能解析 靭帯細胞のモデルとして線維芽細胞NIH3T3、前駆軟骨細胞にC3H10T1/2、分化決定後軟骨細胞にATDC5、前駆骨芽細胞として骨髄ストローマ細胞ST-2、分化決定後骨芽細胞にMC3T3-E1(clone 4)に対して、Stk38l siRNAを作用させ、それぞれの分化系における変化を解析した。分化の方向と程度の評価は、それぞれの分化マーカーを主にqRT-PCRで評価した。具体的には、線維芽細胞はCol1a1やCol3a1等、軟骨細胞は、Sox9, Col2a1, Acan, Col10a1, Mmp13等、MSC様細胞への脱分化にはCD44, Endoglin, Nucleostemin, STRO-1等、骨芽細胞分化はRunx2, Sp7, Col1a1, Alpl, Bsp, Osteocalcin等を検討した。また、軟骨細胞分化は、monolayer cultureとmicromass cultureを用いて、アルシアン・ブルー染色で軟骨基質を、成熟石灰化はvon Kossa染色でも検出した。骨芽細胞分化は、ALP染色で初期分化を、後期基質石灰化をvon Kossa染色で評価した。基質染色でマーカー発現との整合性を常にモニタリングすると共に、分化過程におけるStk38l自体の発現変化も追跡した。 2)OPLL組織切片に対してSTK38Lの免疫組織化学染色を行った。LSBio社の抗体は、ウエスタン・ブロットと免疫染色に使える事を確認しているが、OPLL組織における明らかな染色性は得られなかった。 3)C57BL/6Jマウスの胎生16.5~18.5日、および生後3日までの発生期と、3ヶ月から6ヶ月齢のadultの骨リモデリング期の大腿骨遠位1次骨化中心部(内軟骨性骨化)と頭蓋冠(膜性骨化)を採取し、Stk38l蛋白レベルの局在を解析した。また各種臓器からのRNA解析により、Stk38lの発現分布(ユビキタスか骨格特異的か)を確認した。
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