研究実績の概要 |
平成29年度は、変形性股関節症患者のCT計測による股関節周囲筋体積量、筋肉脂肪変性の程度が筋力と良好な相関を認めた結果について英語論文に投稿して受理された(Momose T, Inaba Y (corresponding author), Choe H, Kobayashi N, Tezuka T, Saito T: CT-based Analysis of Muscle Volume and Degeneration of Gluteus Medius in Patients with Unilateral Hip Osteoarthritis. BMC Musculoskelet Disord. 2017; 18:457. )。本論文の結果により筋肉体積量、筋肉脂肪変性が実効筋力に与える影響が明らかになり、Anybody Modeling Systemを用いた筋活動評価においても筋肉量、脂肪変性を反映させて評価していく必要性について確認された。このため、Anybody Modeling Systemを用いた筋活動評価では、patient-specificな筋肉量を反映させて評価する方法を開始している。 VICON MXを用いた歩行解析データについては、ソフトウェアのバージョンアップを行い、データの収集を開始している。現在、バージョンアップ後のデータをAnybody Modeling Systemに取り込んで解析を行っている。また、年度末より筋電計を導入し、筋電計のデータとAnybody Modeling Systemによる筋活動測定の結果を比較して、Validationを行うことを始めている。
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