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2016 年度 実施状況報告書

MRIを用いた骨質評価法の開発 ー骨質を画像化するー

研究課題

研究課題/領域番号 16K10914
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

堀井 基行  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (40219209)

研究分担者 生駒 和也  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50516044)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードMRI(磁気共鳴画像) / 骨粗鬆症 / 糖尿病
研究実績の概要

骨粗鬆症患者において,骨密度が基準値以上であるにもかかわらず,骨折を生じるやすくなることがある.とくに糖尿病患者では正常~高値の骨密度を呈するにもかかわらず,骨折のリスクが増加する.糖尿病患者では,骨質が低下することにより骨強度の低下を来たしている可能性がある.MRIは非侵襲的に組織の変化をとらえることができる検査法である.近年,いくつかの研究において,MRIによる骨質の評価が行われている.骨強度の維持に中心的な役割を果たす皮質骨は,内部の水分子のうち結合水の割合が高く,T2値が低値である.MRIの撮像法のひとつであるUTEやSWIFT法は,このようなT2減衰時間が短時間である組織を撮像するのに用いられている.われわれのグループは卵巣摘除によるラット骨粗鬆症モデルを用いて,SWIFT法が従来のMR画像よりも鋭敏に骨粗鬆症における骨皮質の変化をとらえられることを明らかにしてきた.今回,動物用高磁場 MRI 装置を用いて糖尿病モデルラットの脛骨のSWIFT像を撮像し,骨質の評価方法としての有用性を検討することを目的として研究を開始した.平成28年度は糖尿病モデルラットの作製,力学試験の方法の確立を行った.糖尿病モデルラットとして,まずはストレプトゾトシン投与による1型糖尿病誘発モデルを用いて,研究を行った.空腹時血糖値,HbA1cはどちらも正常群と比較し,有意に高く,糖尿病モデルとして妥当であった.力学試験として,3点曲げ試験を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

力学試験として3点曲げ試験を行ったが,ラット脛骨の形状は弯曲しており,安定した方向,強さの負荷を加える方法の確立に苦慮したため.

今後の研究の推進方策

力学試験については,支点の形状を工夫することで解決した.平成28年度に確立した動物モデルを用いて,力学試験とともに,SWIFT法によるMR画像の撮像を行っていく.

次年度使用額が生じた理由

力学試験の方法を確立することに苦慮したため.MR画像の撮像を開始することが遅れたため.

次年度使用額の使用計画

力学試験については,支点の形状を工夫することで解決した.平成28年度に確立した動物モデルを平成29年度中に繰り越して購入し,MR画像の撮像を行う予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Investigation of the Longitudinal Relaxation Time of Rat Tibial Cortical Bone using SWIFT.2016

    • 著者名/発表者名
      T Sukenari. et al.
    • 雑誌名

      Magn Reson Med Sci.

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.2463/mrms.tn.2016-0050

    • 査読あり

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公開日: 2018-01-16  

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