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2019 年度 実績報告書

メカニカルストレスに応答する軟骨・半月板細胞のDNA損傷修復酵素活性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16K10922
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

油井 直子  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20266696)

研究分担者 遊道 和雄  聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (60272928)
唐澤 里江  聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 准教授 (50434410)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード核酸修復酵素 / 変形性関節症 / 軟骨変性 / 軟骨細胞 / 半月板細胞
研究実績の概要

我々はこれまでに、DNA修復酵素APEX2の発現度は、変形性関節症の軟骨組織変性度と相関して高発現することを見出した。また、軟骨変性・異化の誘導因子に応答したDNA修復酵素APEX2の発現が、正常軟骨細胞ではみられず、OA患者由来軟骨細胞のみにおいて上昇していることを新たに明らかにした。すなわち、軟骨変性部ではDNA酸化損傷の結果としてグアニンなどのDNA酸化体などが高発現している。これに応答してDNA修復酵素APEX2活性は亢進するが、DNA損傷がAPEX2による修復を上回った場合には、DNA損傷が蓄積し、細胞死や軟骨組織の恒常性低下、軟骨変性につながっていくのではないかと考え、研究を進めてきた。
しかし、メカニカルストレスに対して、軟骨および半月板細胞がどのように応答するか、そのメカニカルストレス応答調節機構(細胞内のストレス応答分子と細胞応答情報伝達路)、DNA修復酵素の活性変化と軟骨変性発生機序との関連については、さらに解析が必要であると考え、最終年度の計画として(1)メカニカルストレス条件下の軟骨および半月板細胞において、DNA修復酵素(APEX2,Ogg1)の発現の有無と活性の程度を解析し、ストレス応答の防御機構としての役割を検証し、(2)細胞ストレス応答調節機構の変化・破綻がもたらす軟骨変性の意義を実験的OAモデルで検証した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A novel, self-assembled artificial cartilage-hydroxyapatite conjugate for combined articular cartilage and subchondral bone repair: histopathological analysis of cartilage tissue engineering in rat knee joints.2019

    • 著者名/発表者名
      Kumai Takanori、Yui Naoko、Yatabe Kanaka、Sasaki Chizuko、Fujii Ryoji、Takenaga Mitsuko、Fujiya Hiroto、Niki Hisateru、Yudoh Kazuo
    • 雑誌名

      International Journal of Nanomedicine

      巻: Volume 14 ページ: 1283~1298

    • DOI

      https://doi.org/10.2147/IJN.S193963

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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