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2018 年度 研究成果報告書

肝-筋-骨ネットワークを介した骨代謝異常と糖・脂質代謝異常の相互増幅機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10924
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関神戸学院大学

研究代表者

田村 行識  神戸学院大学, 栄養学部, 講師 (40580262)

研究協力者 河尾 直之  近畿大学, 医学部 再生機能医学教室, 講師 (70388510)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード糖尿病 / グルココルチコイド / 筋萎縮 / 骨粗鬆症 / 糖代謝異常 / 臓器連携
研究成果の概要

本研究では、糖尿病病態やグルココルチコイド(GC)投与に伴う筋骨格系の異常に対する筋と骨の臓器連携の破綻の関与について検討を行った。GC投与と糖尿病に伴って、筋組織における筋-骨連携に関与する因子の発現が減少したことから、筋-骨連携の障害が示唆された。さらに、GC投与による筋-骨連携障害の機序として、脂肪組織や筋肉での産生・分泌が増加する液性因子のPAI-1が関与していることが明らかとなった。さらに、本研究によりビタミンD欠乏が、糖尿病における筋-骨連携の障害を増強することが示唆され、ビタミンD補充などの栄養学的な介入が筋-骨連携の調節を介して筋骨格系の異常を改善・予防しうる可能性が示された。

自由記述の分野

病態生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病患者とGC投与患者では、糖代謝異常および筋骨格系異常が同時に引き起こされるが、その複雑な病態の解明には、様々な臓器の連携機構の理解が必要である。本研究では、糖尿病病態およびGC投与下における筋骨格系の異常に、筋と骨の臓器連携障害が関与しており、その臓器連携障害に、脂肪組織などの他の臓器から分泌される液性因子が関与する可能性を見出した。このような多臓器の連携障害の改善は、複数の代謝異常を同時に改善する可能性を有しているため、本研究で明らかとなった液性因子(PAI-1)や栄養学的要因(ビタミンD欠乏)を標的とした糖代謝異常と筋骨格系異常に対する効果的な予防・治療法の確立が今後期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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