研究成果の概要 |
成人マウスによる30分間の8%低酸素後30分間の100%酸素(H100群)は空気(H21群)に比べて、脳では空気に比べて、100%酸素による再酸素化は炎症性サイトカインであるTNFα、IL-1β mRNA発現を増加させたが、腎臓、肝組織では空気による再酸素化後の増加と差はなかった。しかし、空気による再酸素化は100%酸素に比べて、肝臓(AST,ALT高値)、腎臓障害(BUN,Cr高値)を軽減させた。これは脳でより顕著に、100%酸素による再酸素化が炎症性サイトカイン増加の関与が強いが、肝、腎臓組織では、再酸素化による臓器障害は炎症性サイトカイン以外の障害機序を推測させるものである。
|