研究課題/領域番号 |
16K10937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
齊藤 洋司 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (50162243)
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研究分担者 |
橋本 龍也 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (00372681)
森 英明 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40713764)
桐原 由美子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助手 (90234400)
中谷 俊彦 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90237305)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 交差耐性 / モルヒネ / オキシコドン / レミフェンタニル / オピイオド |
研究成果の概要 |
モルヒネに対する鎮痛耐性を形成したSDラットに対し、レミフェンタニルを持続尾静注し、モルヒネとレミフェンタニルの交差耐性に関する研究を行った。その結果、モルヒネに耐性を形成したラットでは、体性痛と内臓痛のどちらにおいてもレミフェンタニルへの交差耐性が生じており、交差耐性は内臓痛に対してよりも体性痛に対してより強く生じることが示された。 また、オキシコドンとレミフェンタニルに関しても同様の研究を行った。その結果、オキシコドンに鎮痛耐性を形成したラットでは体性痛においてレミフェンタニルへの交差耐性が生じることが示された。
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自由記述の分野 |
麻酔学、ペインクリニック・緩和ケア学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オピオイドはがん性疼痛管理で最も広く使用されている薬剤であるが、長期使用により鎮痛耐性や交差耐性を生じる。一方、オピオイドは手術麻酔においても重要な鎮痛薬であり、主に超短時間作用型のレミフェンタニルが用いられる。しかし、手術中に用いられるレミフェンタニルとがん性疼痛に対して長期間用いられるオピオイドとの交差耐性については明らかにされていない。 今回の我々の研究結果から、モルヒネまたはオキシコドン服用患者の周術期管理においては、レミフェンタニルへの鎮痛耐性を考慮する必要があることが示された。この結果は今後のオピオイドの長期使用患者の周術期管理の一助となりうる。
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